オバマは、北朝鮮との対話路線の軸足を変えつつあるように思う。
 北朝鮮のあまりにも挑発的な行為の連続で、これでは対話の余地はない、と思いはじめたのであろう。
 厳しい制裁を課す反面、6者協議の扉は開けておく、という硬軟両様の態度になりつつある。
 しかし、北朝鮮は、6者協議には、絶対に、絶対に戻らないと言明しているのだ。
 核実験も成功させ、テポドン2号の飛距離も精度も上がってきていることにアメリカを脅かし得るツ−ルとして自信を深めたのであろう。
 こうなっては、北朝鮮の核放棄などは最早絶対に期待できない、6者協議もダメだ、という前提で、対北朝鮮問題を考えるべきであろう。
 その決断と対応を早くやらないで、ぐずぐずしていたら、北朝鮮に時間稼ぎをさせるだけではないか。
 村上新八