ホメイニ革命以来30年に渡って国交のないイランにオバマが対話を呼びかけた。
 これに対してイランは、「米国が過去を反省すれば・・」というようなことを言っている。
 そもそも、この国交断絶は、ホメイニ革命によって、アメリカに亡命したパ−レビ国王の引渡し要求に応じないため、アメリカ大使館がイランの暴徒に占拠され大使館員が2年間も人質として監禁されたからである。
 これを救出するために当時のアメリカ大統領カ−タ−がヘリコプタ−での救出を試みたが失敗に終わったのだ。そういう軋轢は乗り越えるのには難しいことではない。
 難しいのは、イランが開発し始めているウラン濃縮の中止要請である。
 イランは、原爆の製作を意図しているのであろうが、イランが敵視しているイスラエルも核兵器所有国なのに、アメリカはこれを黙認しているのだ。
 イランはこの点を衝いてくるであろう。
イラクのシ-ア派の武力使用を止めるくらいは合意するであろうが、この核兵器開発問題は厄介である。
 村上新八