麻生が訪米時、ワシントン・ポストからのインタビュ−で、「ブッシュ前大統領は、若干不明瞭な言い回しで、議論する傾向があった」と語ったという。
　これは、北朝鮮の核放棄の検証が不十分なまま、「テロ支援国家」指定を解除したことなどを指したものであろう。
　この「テロ指定解除」は、ブッシュが、外交上の成果が何もないまま任期を終えたくないから、北朝鮮問題だけでも何とか形をつけようと、苦心した結果であろう。が、これが北朝鮮を付け上がらせたことは事実である。
　また、最近、会談したロシアのメドベ−ジェフ大統領の印象として「彼はプ−チンと違って、ＫＧＢ臭くなく、その意味では本物の政治家という印象を受けた」と語ったという。
　正直な感想であり、間違いないと思うが、さて、国内では全く支持率が低い指導者の、このような発言を外交専門家はどう評価するであろうか。
　村上新八