古寺です。

SHIMADA,makoto さんは書きました:

>     このあたり、地域の違いですね。私にとっては転換クロス
>    シートは特急料金不要の京阪や阪急の特急でごく普通にお目
>    にかかる物でしたし、一方、回転クロスシートは特急料金が
>    必要な国鉄や近鉄の特急の標準装備でしたから憧れたもので
>    す。

先に「関東の料金不要特急はロング」な印象の方に、実は料金不要特
急自体が継続的に存在してるのは3例しか無いと挙げましたが。
関西の転換クロスも広域的に一般化したのはJRの221系以降だと言っ
ても過言ではなく、京阪と阪急の特急はもともと中間駅通過型の沿線
住人には使いようの無い「特別」な存在でしたし。ネットワークが広
い近鉄等でもロング車両主体でしたしね。
おっと南海を忘れちゃいけませんが、これは「当たり外れ」有りな
状況を「一部指定車」を編み出すまで続けていた訳で微妙な。
山陽は「戦後初のロマンスカー」以来を復活させた感が有り、それ以
前暫くロング特急でしたね。
近鉄の通勤系では当たりが有るけど余所者にはパターンが読めない感
じです。
関西の料金不要ロング特急は伝統的な阪急神戸、阪神(大型化からで
当初BOX)、南海のハズレ→一般車はロングに収束、山陽の一時期(阪
神車以外解消済み)でしょうか。
例外的な存在(種別、車両とも)を除いてますが、首都圏と数的に変わ
りはしません。基本的に京阪間が特別だったのでしょう。

本当の意味で、長らく地域丸ごと転換クロスがスタンダードと言えた
のは中京圏だと思っています。これまた私鉄の方からアヤシクなって
来てますが。ここは沿線利用者が日常利用出来る体系の中で転換クロ
スが普通に入っていたので、今のJR除く1社の各主要都市圏のそれと
似た感じです。

>     今やJRでは東日本を除き、転換クロスシートは近郊型の
>    標準装備になった観すらあります。一方で京阪や阪急には
>    ロングシートの特急がありますから変われば変わるものです。

JRも西日本が数十年を経れば(JR形新製時からのそれが)下関まで到達
するかも知れない(^^;のが典型。北海道はどうも札幌圏(室蘭、小樽
旭川地区が限界)は出ないのではないか。九州も福岡県内を除くと今
後の展開が微妙ですね。DCも入れれば長崎など散在する状況。
四国は瀬戸大橋線系統を除くとBOXロングの面白い取り合わせ中心だっ
たのが、新型DCが転換で全域に波及しそうな芽が出てきました。
東海は中京圏(名鉄競合)、中央線関西線系統(混在)、静岡(結局211の
流れでロング天国)と、閑散線ディーゼルの上の段階で数グループ分
けが有るように見えます。

>    標準装備になった観すらあります。一方で京阪や阪急には
>    ロングシートの特急がありますから変われば変わるものです。

伝統のこちら、試行的だったのか?な京阪9000から阪急9300へ至る流れ
で、ちょっと嫌な物を感じてましたが、京阪の新3000は割り付けをう
まくまとめました。2-1配置ですけど苦心のダイヤ(中之島から京都直
通を出したいが特急は淀屋橋に統一しておきたい的な)の影響か、京
橋で立ち客が出ても「急行区間」で降りてしまってあまり立ってませ
んし。

#枚方市どまりの「連絡」特急(9000か6000あたり)や乗車バランス等、
#ダイヤ自体は苦肉っぽいものを感じますけど。

車の方は転換クロスを中心に据えてちゃんと割り付けを作り込んだ設
計で安心しました。山陽5000の後期や西鉄の新車とも似たパターンで
すね。
対して京都線9300系は多分、インテリアとかそういう観点できっと世
間では好評なのだと思いますけど、基本の割り付けが... ドア間4列
で両端固定、結果半数が向かい合わせで、一方向けで窓間柱との関係
が良いのは傾斜角的にどうか?な逆側の固定席のみ。
115-3500(117系落ちほとんどロング化)の残存クロス部と同じで来た
のが、なんか「残した」感が有って。やめたいのかなとか。これ自分
基準では全ハズレ席な割り付けなんですけどね(^^;
メーカー標準且つロング車同一車体とかいう関係なのかもしれません
けど、むしろ井の頭線3000系並にドアが中心寄りすぎな(車端が長い)
気すらします。このクラスで普通に3扉配置だと、山陽5000後期以来
各車のように、ドア間4列でも全転換な配置になりそうなんですが。