自民党の細田幹事長と民主党の鳩山幹事長の討論を聞いていると、麻生総理が、スピ−ドが大切だから年末に間に合うように出すと言っていた景気対策のための二次補正案の提出を来年の通常国会に先延ばしする、という理不尽な理由が見えた。
 20%台にまで支持率が低下している麻生の人気回復策として打ち出した「定額給付案」の不評などで、今国会で二次補正案を提出し、可決されると、いよいよ選挙となり、それでは自民党が敗北する確率が高いからである、と思う。
 細田は、いろいろと弁明して逃げようとするが、根が正直だから、しどろもどろで、誤魔化し切れずに、苦しみがにじみ出ていた。
 それにしても、金融危機のとばっちりを受けて、国民がこれだけ苦しんでいるのに、選挙での自民党の勝敗しか頭にない麻生は、政治家の風上にも置けない政治屋だと言わざるをない。
 村上新八