政府は、選挙の票を買収するかのような、前所帯への「定額給付金」支給を決めた。これを素直に読むと、所得の如何を問わず給付する、と受け取られる。
 高所得者にも給付金支給なんてバカな話はないはず、と思っていたら、与謝野大臣が、2日の記者会見で、「所得が2000万、3000万の人には支給しないのが当然だ」と言っていた。尤もな話である。
 所得1000万でも、こんな1桁万円くらいの給付金を支給しなくてもよいのではないか。こんなものはムダな支給であり、ムダに支給されるカネはムダに使われるだけだからである。
 そんなカネは、派遣や日雇い仕事で食うや食わず困っている人、その日暮らしで喘いでいる母子家庭、医療保険証も取り上げられているような貧困高齢者に回して手厚く支給したほうがよい。
 それが、カネの生きた使い方というものである。
 毎晩、ホテルのレストランやバ−で湯水のように大金を使って、それが趣味だと言われている、お大家育ちの麻生総理には、そんなセンスもないのであろうか。
 村上新八