病院は医師の健康管理はしないのか
小児科医がその過酷な勤務が原因で、身心ともの疲労困憊のあげく、うつ病になり、自殺した、という事案で、高裁は、超過勤務と自殺との因果関係は認めたが、医師が勤務していた病院の責任については問わなかった。
医師の遺族は、この判決を不服としているから、上告審までもちあげられるのであろうが、この高裁判決には疑問が残る。
病院は、医師の健康管理をしなくてもよい、というように聞こえるからである。
医師といえども人間だから、病気にはなる。また、「医者の不養生」という言葉があるが、、医師不足の現状では、無理に無理を重ねて頑張り過ぎてしまうこともあろう。
この件はそんな事例であると思う。しかし、病院は、そのような状態に対して知らぬ顔でよいはずはない。
過酷な勤務であるかどうかは、当の医師が申し出なくても、勤務記録を見ればすぐ分かるはずではないか。
その場合には、病院側は、その責任で、何らかの手を打たねばならないと思う。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735