IAEの年次総会が4日閉幕した。そのなかでは、アメリカの「テロ支援国解除」の延期に抗議して、北朝鮮が寧辺の再処理施設に核物質搬入と一旦破壊した冷却炉の復旧、IAEA要因の核施設立ち入り禁止をIAEAに通告したことに対する懸念を表明している。
 北朝鮮は、核計画を提示したから、テロ支援国を解除することが「行動対行動」の取り決めに沿うものだ、としているが、これまでウソで固めてきた北朝鮮に対して、その計画の検証を条件とするのは当然である。
 この検証に対しては、「まるで家宅捜査に等しい」などと北朝鮮は反発しているが、これこそ「盗人猛々しい」といわざるを得ない。
 北が核放棄を本当にする気があるなら、「何でも見てください」となるはずだが、こんな言い分をするのは、当初から予想していたように、核放棄などする気は毛頭ないからである。
 こんな「ならず者国家」にいつまでも振り回され、騙されるのはやめるべきだ。6者協議も幕にして、制裁を復活させる以外にないであろう。好い加減にしているから益々図に乗るのだ。
 村上新八