パキスタンの首都、イスラマバ−ドの中心部にある米系の「マリオット・ホテル」で20日夜、死者53名、負傷者266名以上という、出す規模な自爆テロが発生した。
 犯行声明はまだ出ていないが、テロ組織アルカイダに特徴的な犯行だという。
 もともと、パキスタンは、親アルカイダ勢力の強い土地で、一時衰退していたアルカイダ勢力の補給基地とも言われている。
 心配なのは、この国が核兵器を保有している点である。
 パキスタンの政情は相変わらず不安定であり、それに乗じて、過激派イスラム勢力がパキスタンを乗っ取るようなことになり、核兵器を支配することにでもなれば、テロに核兵器が渡ることになるのだ。
 このような事態は絶対に避けねばならない。それは世界の終焉を意味しかねないからである。
 今現在のテロとの戦いの最大、緊喫の課題は、「パキスタンの核兵器がテロに渡らないように防衛する」ことであり、それは世界全体の課題として取り組むべき問題である。
 インド洋上の自衛隊による燃料供給問題もこの観点から考えるべきであろう。
 村上新八