消えた年金の次は消された年金社、保険庁
昨年、年金不審が俎上に上った際、当時の安倍首相は、「消えた年金」という表現に苦言を呈して、「宙に浮いた年金」という表現に改めさせたことがあった。
「宙に浮いた年金」とは、支払った人が特定できなくなってしまった、という杜撰な事務処理によるもの
「消えた年金」とは、横領などで支払ったにも拘らず、社保庁に一切の記録がないもの
「消された年金」とは、会社側の保険料負担を減らし、社保事務所の保険料徴収率が上がった形にするために、社保庁が指導して、給与額を実際よりも少なく申告させたことによるもの
である。この三つとも存在しているのだ。
「消された年金」は当初、はっきりとした証拠があった一件だけだと言っていたが、その悪質な意図から言って、そんなことはあり得ないと思っていたところ、その疑いのあるものが6万9千件も見付かったのだ。
コンピュ−タ−で、不自然に給与が激減しているものを抽出した結果であろう。
これも6万9千件には止まらないはずである。その100倍以上はあるのではないか。
この犯罪は、会社側と社保庁の責任で、被保険者の責任ではないから、そのすべてを国が補償すべきものであることは言うまでもあるまい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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