事故米の食用転用に関係した業者は300社を超えた。その用途も焼酎、煎餅、和菓子から、そのまま給食の米飯として使われたものまで多様化している。これは食の安全どころの話ではない。
 しかも、十数会社を経由して流通させたため、最終価格は、元元値キロ10円の10倍にまで跳ね上がっていたと言うのだ。
 さらに、工業用糊の原料として、三笠フ−ズに1780トンの事故米を売却した、その用途は合板用の糊原料だ、という農水省の主張は、根拠のないものだということが分かってきた。
 工業用糊工業会によると、合板用の糊はの原料は、ほとんど「小麦」であるという。メ−カ−の調査でも「米」を原料として使っているのは3社のみだという。
 こんなこしは、調べればすぐ分かるはずで、農水省は、そのことを分かっていて、倉敷料ばかり掛かる「貯蔵事故米」を早く捌きたいばかりに、食料用に転用される可能性を承知で、三笠フ−ズに販売した可能性が濃厚になってきた。
 とすれば、国民を危険に陥れる重大な「未必の故意」である可能性が高くなってきた、ということである。
 警察、検察の徹底的な真相解明と告発を求めたい。
 村上新八