このところ、アフガンでタリバン、アルカイダのテロ精力が力を盛り返して、アフガンの安定化、復興を脅かしている。
 これに対応して、アフガンのテロを制圧するために、米国は、イラク駐留の米軍4500人をアフガンに振り向けるという。
 イラクの治安は、イラク国軍に任せられるようになったわけではないが、米国としてはそうせざるを得ないのであろう。
 しかし、タリバン、アルカイダが拠点とするアフガン、パキスタンの国境地域は、パキスタンの統治さえ及ばない地域であり、テロは、そこで民間人に紛れ込み、民間人と同じ格好をしていているのだから、厄介なのだ。
 米軍は、テロの動静を探り、情報を伝える情報やを放って、その情報でテロを攻撃しているのだが、故意か過失か、それが誤報であったため、民間人を殺害してしまうということも多いのだ。だから、厄介なのだ。
 この困難さをどう乗り越えてテロを制圧するのだろうか。それを乗り越えないと、単なる対テロ警備強化のための派兵となり、結局はテロの標的を増やすだけになってしまうであろう。
 村上新八