自民党総裁候補5人が揃って、初の記者会見をしたが、与謝野以外は政策の差異がさっぱり分からない。
 消費税増税を掲げるのは与謝野だけ。それ以外の麻生、石破、石原、小池は、消費税については、その必要性は認めながらも、景気が後退局面に入り、原油の高騰を切っ掛けに諸物価が高騰し、給与が上がらない現状では、消費税率を上げる状況にはない、という点では一致している。
 石原は、行政改革を、石破は、防衛の重要性を、小池は日本の環境技術の活用を強調するが、それはいずれも、大臣として成功はしなかったが、大臣をやった経験をもとにして、我田引水している程度のことでしかない。
 いかにも、一国のリ-ダ-たらんとしての準備などは全くなく、衝動出馬の感を免れない。
 今度の総裁選は、自民党にとっては、政権交代を狙う民主党小沢と一騎打ちし得る代表を択ぶ選挙であるはずだが、その意味では本命は麻生だろうが、与謝野以外は、当て馬にも値しない。
 村上新八