前回の協議から2ヶ月もむほったらかしにされていた、拉致問題を中心とする二日間の日朝協議が合意終了した。
 その中身は、「秋までに、全面的な再調査をし、北朝鮮は、その進捗状況を日本側に報告、確認してもらうこと。その代わり日本は北朝鮮制裁の一部を解除する」というもの。
 再調査委の発足や開始日程も決まっていない。
 大体、目的を持って拉致した日本人だから、居所、職業、日常行動や範囲や結婚にいたるまで、すべて北朝鮮の管理下に置かれていたわけだから、不法入国者とは全く違って、どこにいるのかなど調査する必要など全くなく、すべて記録されているはずである。
 それを再三にわたって、「再調査」と言うのは、インチキ書類を捏造する時間稼ぎのためだけに過ぎないと思う。
 また、騙されるだけである。
 外務省は、拉致問題について、北朝鮮とのつながりがついていれば良い、くらいにしか思っていないのではないか。
 村上新八