イスラム法典には「富める者は貧しき者にその富を分かつ義務がある」としている記述がある。これは貧者がムスリムに限らないであろうが、ムスリムの場合は一層強く求められるであろう。
 ところで、今やペルシャ湾岸諸国は、原油の価格高騰で、ここ数年の年間経常益黒字は3000億ドル規模に達している。
 その一方、石油資源を持たぬアフリカ、アジア諸国は、食料、原油の高騰で、その貧困に拍車がかけられているのだ。
 とすれば、豊かな産油国は、貧しいイスラム諸国に援助の手を差し伸べるのが、イスラム法典の訓えに沿うことなのだ。それをいち早く実践したのがサウジだ。
 食料品の高騰で救援食料の資金難にあえぐ「世界食料計画(WFP)」に対してサウジは5億ドルを拠出、日本は1.5億ドルを、その他アラブ首長国連邦、リビアは毎年5年間に5億ドルを低利ないし贈与で供与するとしている。
 これがイスラ教義に沿ったやり方ななのだ。同じ産油国てあるロシアもこれにらにならったらどうか。軍備でアメリカと覇権を争うよりも、よほど世界から評価をあ受けると思うが。
 村上新八