今日から6者協議が始まるが、北朝鮮の核申告は、どうも偽装申告の疑惑が濃厚である。
 濃縮ウランや手持ちの核爆弾、核兵器技術のシリアへの支援の問題には全くふれていない点は別としても、プルトニウム抽出量の申告が過少だという疑惑が拭いきれないのだ。
 その検証策について、今度の6者協議で話しあわれるのであろうが、北朝鮮は、この問題については、「行動対行動」と称して、申告に対する見返りの経済援助を要求してくるのであろう。
 北朝鮮が、拉致問題の再調査を約束しながら、そのスケジュ−ルも示さないままに、日本の見返り支援の不参加を非難するなどは、その一環なのだ。これが北朝鮮の手なのだ。
 IAEAや日本の核技術者を含めた現地調査など詳細な検証策を突きつけて、「ウソはつかせない」姿勢を示すことが肝要である。
 北朝鮮がそれを呑んでも、疑惑が晴れない場合には、決然として「テロ支援国」の解除は撤回すべきである。
 北朝鮮に甘い態度は、奴等を付け上がらせるだけである。
 村上新八