洞爺湖サミットの第一日は、アフリカ支援問題で始められたが、皆が、現在の窮状やら、その原因やら、支援要望やら、フォロ−の不足などをがやがや言うだけで、めりはりある進め方になっていないと思う。
 原油、食料の高騰で大変なことは非産油の先進国も同じだ。アフリカは貧困国が多いからその痛みが一層激しいのである。
 問題は、短期と長期でどうすべきかだ。
 短期的には、食料については、国連の「食料計画機関」を通じて支援する、足りない分は各国で協力を分担する。
 長期的には、食料備蓄の体制を整えること、農業生産性を上げ、自立化する計画を立て、これを支援する、更に価格安定のためのバイオ燃料化対策、投機規制対策などを進める。その推進を評価する機能を明確にする、などの基本的な枠組みを決め、その推進を具体化する作業部会を設定する。
 などをてきぱきと決めてゆけばよいのだ。もたもたしている時間はないのである。
 村上新八