中国でのインタ−ネット普及率は0.5%とまだまだ低いが、人口が多いので利用者は米国に次いで世界第二の2億人を超える。
 このネットが、言論の自由につながる民主化ネット化しつつあるのだ。掲示板に政府や行政の批判を投稿する形である。
 民主化要求勢力にとっては格好の武器であるが、これに対して政府は、政府にとって好ましくない投稿の消去するとか、発信者を突き止めて登録して監視するなどのほか、「ネット民兵隊」とか「ネット評論員」などと称する組織を作り、身分を隠し、文体を変える、発信元を変えるなどの小細工を使って、政府寄りの投稿をさせているという。
 これで、民主的な投稿効果を打ち消し、ネット世論を政府寄りに誘導しようとする狙いである。
 しかし、文面をみれば、政府の「サクラ」かどうかは分かる場合が多かろうし、そんな姑息なことをやるよりも、民衆ときちんと向き合って対話するとか、もっと真面目に、まともな政治をやることのほうがはるかに、効果的であることは言うまでもなかろう。阿呆な話である。
 村上新八