拉致問題は結局むやむやのままであろう
北朝鮮核計画申告の問題も、肝心のシリアへの核技術移転問題、保有核爆弾の数や所在問題、濃縮ウラン問題は先送りとしたまま「テロ支援国家」解除の手続きに入るという腰砕けの結果になった。
日本にとっては、核問題と同列で拉致問題があるのだが、拉致問題については、日米同盟があるから、気にしている素振りをしているだけ、と言う感じだ。
北朝鮮にとっては、拉致問題は「テロ支援国指定の解除」の障害になっているという意味で圧力の作用があったのだが、指定解除で、一件落着なのだ。
これからは、日本が「拉致問題」を持ち出しても、鼻も引っ掛けなくなるであろう。
ブッシュやライスは「拉致問題は忘れない」というだけ。記憶にとどめてもらっても何の意味もないのだ。「お気の毒でした」と言うご挨拶にしか聞こえない。
高村外相は、日本には、国交正常化の際の「経済支援」という、北朝鮮にとっては喉から手を出したくなるカ−ドがあるから、これで押せるから大丈夫だと言っている。
確かに、1兆円とも言われる「経済支援」は魅力的なはすだが、それならとっくに拉致問題は片付いてするはずだ。
1兆円の餌にも食いつかないで、拉致をうやむやにしておかねばならない何かの理由があるのだろう。だとすれば、拉致問題は永遠に未解決のまであろう。高村はそこが読めていないのか、拉致被害者家族に気休めを言っているだけなのか、どちらかだ。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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