今日の朝刊の一面には、北朝鮮による寧辺の黒鉛型原子炉の冷却塔が爆破された写真が掲載されている。
 こんな写真は、いかにも,北朝鮮が核放棄に踏み切ったような印象を読者に与えかねない、北朝鮮の策略に嵌った策略加担行為であると思う。
 大体こんな冷却塔はとっくにお払い箱の粗大ゴミで、始末にこまっていたものをアメリカにカネを出させて爆破できたのだ。今後の北朝鮮の核開発には何の役にも立たないものなのだ。
 北は、26日の京都の主脳国外相会議に合わせるかのように「核計画申告も」6者協議の議長国中国に提出した。これに応じて米国は「テロ支援国解除」の手続きに入ったが、中身もその検証の仕方も分かってはいない。
 大体この申告は6ヶ月も遅れているのだ。その間に十数か所といわれる核関連施設の隠匿と、検証に備えて関係者想定問答の訓練を十分に繰り返したのだろう。
 拉致問題も、米国から日本に挨拶くらいしておけ、と言われて、日朝会談に顔を出しただけ。
 このような北朝鮮の一連の演出で、北朝鮮が精神を入れ替えたように思ってくれるバカ共揃いで、金正日は呵呵大笑しているだろう。
 村上新八