4年も掛かって東シナ海ガス田の中国との共同開発がやっと決まった。
 白樺、楠、樫、翌檜の四箇所だが、推定埋蔵量は6000−1500万ガロン、日本の年間需要量20億ガロンと比べたら極僅かだ。
 これらのガス田が中国と日本の主張する独占的経済水域の範囲が重なるところにある点が話がこじれた元であった。
 しかし、こんな小さな権益で、国益だの何だのと揉めるよりも、グレイゾ−ンだから、仲良く共同開発しましょうと、折り合うのが、隣国同士の本当の国益の考え方だと思う。
 中国は、「小さな国益」を捨てて「大きな国益」を択ぶことの重要性にやっと気が付いたのであろう。とにかく両国にとっては良いことではある。
 村上新八