給与は実質目減りするかたわら、ガソリン、食糧は軒並み値上り、医療保険料も介護保険料も値上げされ、生活が厳しくなるなかで、政府は消費税率の引き上げを検討し始めたようである国民が要求する後期高齢者医療保険制の手直しを、消費税率引き上げの好機とみているのかも知れない。
 消費税率の引き上げの前に、官僚のムダ使いを徹底的に退治する必要がある。それをしなければ、消費税率の引き上げは許さない、というのが野党のみならず、国民全体の主張である。
 独立行政法人、特殊法人をはじめ必要のない政府関連機関のムダ、不要な道路、空港、新幹線のムダ、防衛費のムダ、駐留米軍への「おもいやり予算」のムダ、更には、「酒場タクシ-」のように、だらだらと、限りなく発覚し続けている官僚のムダ使いの数々や「霞ヶ関の埋蔵金」等などの官僚のムダを徹底的に退治することである。
 ところが、自民党幹部のなかには、官僚のムダ使いはけしからんが、それで大きな財源が出てくるというものではない」などと言う者が多い。
 総額はともかく、官僚の姿勢、意識の問題なのだ。官僚がムダ使いのし放題をしながら、国民に厳しい負担を要求するという根性をまず改めさせるべきだ、と言っているのである。
 こういうセンスの政権党がのさばっている限りは、日本の改革は絶対に出来ないと思う。
 村上新八