ベルトラン(Bertrand)のパラドックスの解明ーーその1
ベルトラン(Bertrand)のパラドックスがどんなものであるか
については、次のWeb siteを参照のこと:−
http://web.mit.edu/tee/www/bertrand/
http://www.cut-the-knot.org/bertrand.shtml
http://en.wikipedia.org/wiki/Bertrand's_paradox_(probability)
邦書では、『確率・統計入門』(小針 著 岩波書店)pp.6-9
このパラドックスを解明するには、確率の定義にまで遡る必要がある。
先ず、事象の定義: 局所時空を変項とする述型を事象と言う。
「H(ω)であれば、R1(ω)であることが少なからずある」とか、
「H(ω)であれば、R2(ω)であることは殆んどない」etc.の文
によって表わされる命題を総称して、《仮言的様相命題》と言う。
確率は、集合の測度ではなくして、仮言的様相命題に対して定義される
量である。
「H(ω)であるとき、R(ω)である確率」を(H>R)で表わす。
Rが同じでも、Hが異なれば、確率の値も異なりえることは、蓋し、
当然である。
ベルトランのパラドックスでは、Rは同じなのに、Hが異なっている
から、確率の値が異なっているのである。
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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