勝気、負けず嫌いのクリントンもついに、敗北を認めてオバマ支持を表明するようだ。さぞかし無念であったであろう。
 問題は、クリントン支持といわれる中高年白人女性層、白人の低層労働者層、ヒスパニックの票がどこに流れるかだ。オバマ対クリントンで、予備選の得票数ではほとんど互角なのである。
 クリントンを副大統領候補にすれば、クリントン支持票もオバマが吸収することができようから、民主党オバマの勝利にはなるであろうが、予備選中「古いタイプの政治家だ」とこき下ろしてきたクリントンを、副大統領とすることはオバマだけでなく、オバマ支持者も抵抗があるであろう。
 副大統領からクリントンが外れた場合、クリントン支持票の何割が共和党のマケインに流れるか、である。この結果は、11月の大統領選までは分からないかもしれない。
 その間のオバマ、マケインの選挙戦術と政策論争が決め手になるであろう。
 村上新八