今日の朝日朝刊に「物価のスパイラル高騰」「投機マネ−」「不作」「需要増」の文字が躍っていた。
 ある商社の社員が「海にいた象がプ−ルに踊りこんできたようなものだ」と、巨大なマネ−ファンドの食品投機介入の凄まじさを表現していた。
 今の物価上昇は青天井の感がある。どこまで上がるのかは誰も分からないであろう。エコノミストは「高止まり」というが「高」の限界が分からないから「高止まり」の繰り返し発言になるのだ。
 開発途上国の生活水準向上による
需要増は喜ぶべきことだが、供給が増えなければ必然的に物価上昇につながる。その供給増を阻むものは、これまた人間の経済活動活発化による温室効果ガスが齎した、旱魃、洪水などの異常気象によるものだ。
 すべて、人間の「欲」と「業−ごう−」によるものである。
 これは、仏教の言うような神秘的な「因果応報」ではなく、全く地球物理的、数理的な因果なのである。その因果を断ち切ることができないのも人間の「業」なのだ。
 こうして,人類は滅亡へ突き進んでゆくのかも知れない。
 村上新八