イラク空自判決は半分正しく、半分疑問
航空自衛隊のイラク空輸支援問題について、名古屋高裁の判決が下った。
「空輸するものには、兵士などが含まれているから、後方支援といってもね戦闘の一部であり、憲法違反である」「また、テロの掃討作戦など戦闘が行なわれているバクダッドは、『イラク特措法』の非戦闘地域とは看做されないから、特措法違反である」というものである。
この点は画期的な判決として評価する。
しかし、一方、派遣差し止め請求については「原告に実害がないことだ」として却下した。
この判断はおかしい。合憲か違憲の判断は、原告の利害とは無関係に判断すべきものである。これを「実害のないことだから文句を言うな」と言うのは、政府に遠慮した「こじつけの屁理屈」である、と言わざるを得ない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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