馬英九総統の台湾の3NO方針は評価する
台湾総統選で、国民党の馬英九氏が対象した。
馬氏は中国寄りとみられていたが、台湾人は中国との経済的な結びつきを強めるのは、台湾独立志向を強く打ち出す民進党よりは、国民党の方がよいと判断して馬氏を選んだものと思う。
馬氏当選直後にチベット騒乱が発生し、それに対する中国の対応に疑念を抱いたこともあろうが、馬氏の発言は、「現状維持」「主権問題は棚上げとする」「統一せず、独立せず、武力行使せず」の三つのNOを強調するなど独自色を強くしている。
中国の温家宝首相の台湾もチベットも「共に中国の統一主権に関わる問題だ」という発言に対しても「台湾は主権国家でチベットとは違う」ときっぱり批判する態度も評価できる。
馬英九総統には、この調子で、中国とは政治面ではつかず、経済面では離れずの形を維持し、他面、日米韓とも密接な関係を維持するという形で、台湾の経済発展と政治的安定、自立を推進することを望みたい。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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