中国政府は、チベット紛争が国際問題化するのをを防ぐための火消しに大わらわが、事実はこれに反して抗議デモはチベットだけでなく、周辺の甘粛省、四川省、青海省にまで拡大している、との報道もある。第三者である外国人ジャ−ナリストが現地に入ることが一切シャットアウトされているから、真相が分からないのである。
 チベット地区の主席は、「軍は鎮圧には関わってはいない」「戦車、装甲車などの火器は一切使用していない」と発表していのるが、旅行者が撮った写真には、ラサ市内を制圧する戦車、装甲車、迷彩服を着た武装兵士が映っているのだ。
 この食い違いは、政府側発表がウソであることを明白に証明するものである。
 中国政府が北京オリンピックを直前にして、火消しに努めるのは分かるが、重大な人道問題であり、捨てては置けない事件である。
 国連は速やかに、調査団を編成して現地入りして真相を把握すべきではないか。中国は反対するであろうが。
 村上新八