文科省は、聾学校を「聴覚特別支援学校」に変名するという。
 これに対して、聾学校卒業生からはクレ−ムがついたし、全日本聾唖連盟からも反対意見が出ている。
 文科省としては差別語だという感覚があるから、変えるのであろうが「聾」も「唖」も差別語ではない。「つんぼ」とか「おし」とかの言葉は差別的に使われることが多かったから、「・・の不自由な」と言い換えるのは賛成だが、「聾」や「唖」はそんな語感はない、身体状況を示す言葉に過ぎないのだ。
同じような言葉に厚労省の「後期高齢者」というのがある。75歳以上の人の保険料制度を別にするという制度だが、これも「終末高齢者」と言わんばかりの表現で、高齢者にはカチンとくる表現である。「75歳以上の保険制度」のほうが分かり易くで良いではないか。
 そろいもそろってバカ官僚共のセンスのなさに呆れ果てるばかりである。 そんなことに神経を使うよりも、もっと「聾唖者」のための生活環境の改善や生活支援のほうに力を入れるべきである。 
 村上新八