従来の日銀総裁人事をみると、大蔵(財務)出身と日銀生え抜きとの交替制が定着している。
 こういう慣例はやめて思い切って民間から択ぶとか、日銀でも年功順ではなく、若い層から抜擢するようなことを考えたらどうか。
 民主党はじめ野党は、金融と財政を分離すべき、という原則論から、財務省事務次官であった武藤副総裁の登用には反対しているが、この原則は守るべきであると思う。財務省は是が非でも武藤総裁の実現を、と必死になっているようだが、財務、日銀の陰での一体化を図ろうとする魂胆が見え見えだ、という証ではないか。
 こういう怪しい背景のある人物を日銀総裁にすべきではない。
 村上新八