今日パキスタンで総選挙が行なわれる。
 世論調査によると、暗殺されたプット氏への同情もあるのだろうが、与党のイスラム教徒連盟の支持は25%程度であるに対して、野党のパキスタン人民党を中心とする野党勢力の支持率は70%を超えている。
 しかし、その差が選挙結果に表れるかどうかは分からない。与党の開票操作や野党支持者への投票妨害などが予想されるからだ。
 パキスタンはイスラム国家のなかで、唯一核兵器の保有国である傍ら、タリバンやアルカイダを支持するイスラム原理主義層が多いといわれている国である。
 もし、パキスタンの政情不安定によって、イスラム過激派テロへ核兵器が流出することにでもなれば、世界中が安眠できないことになるのだ。
 こういうことには、絶対にならないような安定した民主政権の成立を望みたい。
 村上新八