G7は結局「サブプライム対策としては、金融機関に資本増強を促す」ということで終わった。
 日本で経験した金融危機を、不良債権の再建処理機構への処理移転と、公的資金の投入で解決したのと同じ方式でやるしかないのである。
 アメリカは金利を下げて投資を促し、ドル安協調で米国の輸出を増やし、と考えていたようだが、日欧はそれには同調はできない。
 下げるだけ下げている日本などは金利をを下げる余地もないのだ。サブプライムの損失がまだどのくらい膨らむのかが分からないのも厄介だ。
 アメリカは公的資金を金融機関に投入し、サブプライムロ-ンの不良債権の処理機関を設けて、そこに移転して一括処理するやり方しかあるまい。
 それと同時に、リスキ-な債権を細切れにして優良な債権野中に紛れ込ませるというような詐欺的なマネ-ゲ-ムを規制し、それと共に、格付け機関の規制も同時にやらなければ、今後このようなトラブルの再発は防げまい。
 村上新八