ガソリン暫定税率の維持を必要とする国交省の当初の中期道路整備計画65兆円は59兆円に引き下げられたが、その中身は、先に59兆円ありき、で、中身を逆算でつじつま合わせをしたひどい誤魔化しであることが、民主党議員の追及で次第にばれてきた。
 道路の渋滞対策、立体交差、通学路の安全対策等などとして計画値を出してはいるが、それらは年間実績の10倍以上もの計画で、とてもやれるものではないし、それをどの箇所でやるのかの当てもない、でたらめ極まるものであることが判明した。
 業者への大判振る舞いをして天下りの受け皿を確保するために、とにかく10年先までの予算のお墨付きを獲得して置こう、という魂胆が見え見えの計画なのだ。
 福田首相も、「そんなものかと初めて知りました」と答弁したが、言外に「あきれ果てた」という感を滲ませていた。
 これに対して自民党議員からは一言の質問もない。すべて民主党議員からの追及であった。
 冬柴国交相も完全に国交省官僚に洗脳されて、官僚の木偶化してしまった。こんな大臣は即刻罷免すべきだ。
 民主党議員の更なる健闘に期待したい。
 村上新八