後手に回った毒入り中国製餃子中毒事件
30日、「メタミドホス」という有機燐酸系の農薬が混入していた中国製餃子で千葉、兵庫で10人の食中毒が発生した。これを食べた5歳の女の子は、一時意識不明の重態に陥ったという。
これを製造したのは中国の「天洋食品」という会社だが、問い合わせに対しては、「分からない」の一点張りだ。
中国製品の危険性は、食品をはじめ玩具、衣類にいたるまで以前から問題になっていたし、この餃子中毒は、既に、昨年の12月に発生していたのである。これも同じ毒物によるものであったのであろうが、その原因を究明せず、単純な食中毒として処理されていたために、今回の大事件になるまで知らないままに、販売、消費されていたものであろう。
昨年の12月に発生した時点で、その原因を突き止めて、即、販売中止、製品回収の対応をしていたら、今回の事件は防止できたはずだからだ。
この遅れは、取り扱い業者の責任よりも、保険所など監督官庁の怠慢を責めねばならない問題だと思う。
それにしても、膨大な中国輸入製品による健康被害をどうしたら防止できるのか、中国政府に要求しても対応できそうもないし、全数チェックは不可能だし、サンプルチェックではこれをすり抜けて入ってくる有害製品までは防げないのだ。
政府は、その原因の徹底究明とともに、消費者に安心を保証しうる納得できる対応を早急に示すべきである。
それが出来ないのであれば、中国製食品の輸入を全面禁止すべきである。毒物を食うわけにはゆかないからだ。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735