訪中した福田総理は、胡錦濤主席との会談で、台湾の国連加盟可否の住民投票について、反対するよう要請された。
 これに対して福田は「一方的な現状変更につながっているのであれば、賛成できない」と述べた。
 台湾が、この住民投票を行なって「可」と出たとしても、国連加盟の実現は出来るわけはないから、福田の言う「現状変更」には何もつながらない。
 今、住民投票をしたとすればおそらく「可」ど出るであろう。それは、台湾住民としては、国連に加盟したい、という意思表示をした、という意味だけであるが、それでけの価値はあるのだ。
 中国としては、それは間接的な「独立の意思表示」だと思われるから反対するのであろうが、それは基本的には台湾住民が決めることで、台湾の自由である。
 村上新八