イランが03年に核兵器の開発計画を停止しているとみられるという米国の報告書があった、という。 これに対してIAEAは「核兵器開発計画の継続を示す具体的な証拠はない」としてきた我々の見解と一致するという声明を出した。 イラン国会の外交・安全委員長も、「イランの核開発は平和利用のものであるという我々の主張が証明された」と歓迎している。 イスラエルは、当然のことながら、これに疑惑の念を呈しているが、アフマディネジャド大統領の信念から考えて、核兵器開発は続行されていると思う。 「イスラエルを地球上から抹殺する」とまで言ったア大統領が就任したのは05年8月である。03年の調査では停止していたとしても、ア大統領就任後は、彼は、核兵器を所持しているイスラエルに対抗するためには、イランでの核兵器開発を当然考えるであろう。 この対イスラエルの考え方からして、核兵器開発の再開を命じたであろう、と考えるのが自然だからである。 村上新八