防衛省の前事務次官守屋は、省内では大ボスであったようだ。防衛関係業者との稀有な癒着悪行は、こういうことに極めて消極的自民党も、「証人喚問」という野党の要求に応じざるをえなかった。これは、参院での与党劣勢という関係もあるが、それだけではなく、守屋の傍若無人の振る舞いを看過するわけには行かなくなったからであろう。
 防衛省には、これまでも、談合やら米国の対日信頼を揺るがすような秘密漏洩など数々の不祥事はあったが、今回は防衛官僚トップの大実力者がやった不祥事という点で問題の意味が違う。
 魚の頭が腐っては、制服組を含めて魚全体が腐っているということにほかならないからである。
 ここでも、チラチラするのは防衛省OBの暗躍である。天下りの完全禁止を含めて全体的に大改革が必要である。
 村上新八
 
 これを機に防衛省に一大メスを入れる必要がある。