仰せのとおり、知らない振りして居たが、実は、知って居たという事件。
 間違いなく、個人情報も明記されたリストの原簿があるのなら、大事件。
 当然、そのリストの作成を命じた管理者の責任が、問われるべきである。
 しかし、そこで、また知らない振りをする筈であるが、大変、苦しい筈。
 ジャーナリズムの真骨頂は、然様な内部告発による、公然の秘密の曝露。
 それ故、ニュース・ソースは、開かせない。
 そして、今後の展開を、期待したい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071016-00000142-mai-soci
<C型肝炎>02年に製薬会社が感染者リスト化 厚労省放置
10月16日20時36分配信 毎日新聞
 C型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤を製造販売していた旧ミドリ十字(現・田辺三菱製薬)が、5年以上前に400人余の感染者の氏名などを把握していた可能性が高いことが分かった。感染者リストの報告を受けた厚生労働省は、氏名の把握や本人への告知の指示などを怠り、患者は感染原因を知らされぬまま今も放置されている。薬害C型肝炎訴訟の原告・弁護団は16日、厚労省に実態調査などを求める要請書を提出した。
 同社の血液製剤「フィブリノゲン」では1万人以上が感染したとされるが、患者数の把握はできていない。リストは肝炎問題が深刻化した02年7月、厚労省の報告命令を受け、同社が医療機関からの情報を基に作成。65〜93年(一部は時期不明)に感染した418人について、投与日やロット(製品単位)番号などが一覧になっており、氏名や病院名は書いていない。
 ところが、薬害肝炎大阪訴訟の原告の女性が、リストに自分と同じ投与日の症例があったことから個人情報開示請求をしたところ、今月5日に同社側から氏名などを把握している旨の回答があった。弁護団は「残りの417人についても、同様に氏名などが分かっている可能性が高い」と指摘する。同社は女性側から申し立てがあるまで、個人情報の存在を隠し「投与事実が証明されていない」と主張していた。
 厚労省がフィブリノゲンを納入した病院名を公表したのは04年12月。02年7月の時点で本人に告知していれば、リスト対象者はより早く感染原因を知ることができ、早期治療も可能だった。原告側は「問題の拡大を恐れて国が対策を怠ったのなら、重大な隠ぺい行為だ」と批判している。
 16日の参院予算委員会で民主党の福山哲郎議員がこの問題を取り上げ、舛添要一厚労相は「国が製薬会社に要請して(氏名などの)特定をきちんとやったかというと、対応は十分でなかった。企業に個人情報を出させることが法的に可能なら、今からでもやりたい」と述べた。
 田辺三菱製薬は「係争中でコメントしない」としている。【清水健二】
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最終更新:10月16日23時35分

"村上新八" <shinpa@cronos.ocn.ne.jp> wrote in message 
news:ff636b$nsn$1@news-est.ocn.ad.jp...
>  止血剤として使われた血液製剤によるC型肝炎感染問題で、厚労省官僚の一人が、20年前の同製剤の使用状況の調査で、感染疑惑のある者418名を把握していたことを暴露した。
>  国は、その血液製剤がC型肝炎に汚染されていることも、それを使用された患者が感染した疑いがあることも知っていたのに、放置していたことになる。
>  これを国会で問い糾された枡添厚労相は、この事実を否定していたのである。官僚が暴露したのはその後だから、知らなかったのかも知れないが、418名のリストが存在することは知っていたのであるから、そのリスト作成の目的を考えれば、個人を特定する情報もあるはずという推定はできたはずである。
>  これを知らぬ振りをするようでは、正義の味方ぶっていた枡添も厚労省に取り込まれてきたのだと思わざるを得ない。
>  村上新八