私はバス停にいたバスに乗った。乗車してから、
しばらくすると、一人のおばさんが「おかしい、おかしい」と言い出した。
すると、バスの乗客みんなも「おかしい、おかしい」と、
私を指差しながら言い出した。
私は、そのとき気が付いたのだが、
このバスはある宗教団体のバスであった。

けれども私は、バスを降りなかった。だって、バス代が浮くのだ。

しかし、五十人以上に指摘されつづける私は、気が変になっていった…。
そして、こともあろうに、
「おかしい、おかしい」という言葉に酔い始めていた。
なぜなら、ジョークを投稿しても誰にも、「おかしい」と誉めてもらった
ことが、インターネットの世界では一度もなかったからだ。

「おかしい、おかしい、おかしい、
おかしい、おかしい、おかしい、
おかしい、おかしい、おかしい」

とうとう、私の心には、どんどん喜びが満ち溢れ、一発何かを披露しようと
いう気分になった。

そして、ポケットからビスケットを取り出し、それを高く掲げて、
みんなに言った。「これはなんですか?」
すると驚くことに、誰もが一瞬で、無言になった。沈黙である。
そのあと、すぐに私はバスから降ろされ、バスは去っていった。

私は今もこのときのことは忘れない。きっと、誰もがみんな、一人残らず
私のジョークの素晴らしさに息を飲み、言葉が出なかったのであろう。
もしかすると、このときが人生のピークだったのかもしれない。
携帯のビデオに撮っていなかったことが返す返すも残念である。
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123.あ〜い●◎∵太陽[]<>+P)==~|◇diagram×!#&ぶーんbottle☆:-tt??