13日に瀋陽で、日朝が非公式協議を行なうという。
 米国に対して「テロ支援国指定」の解除を強く求めている北朝鮮は、拉致問題は日朝間の問題であり、テロ支援国指定は米朝問題だから、この二つは無関係だから、同時並行の原則で、北朝鮮の核放棄と足並みを揃えて、テロ指定も解除を進めよ、と主張している。
 しかし、テロ指定は、北朝鮮の姿勢全体を見て決定したもので、その中には広義のテロである拉致問題も含まれているのだから、北朝鮮のこの主張は認めるわけにはゆかないのだ。
 北朝鮮は、拉致に関する日朝の進展を条件とする米国に応えている素振りを見せようと、日朝の非公式協議を行なおうとしているのであろう。
 こんな協議だから、進展など期待できるはずはなく、日本側はきっぱりとした姿勢を示さないと、北朝鮮のペ−スに乗せられることになりかねないのだ。
 村上新八