テロの総本家ビンラディンがまだ生きていた。9.11から6周年の今を記念するかのように、テレビで演説したのだ。
 アメリカの専門家の分析によると、容貌も声も本人に間違いない、という。その中で、フランス新大統領やイギリスの新首相にも言及しているから、最近の映像に間違いないという。
 「イラク戦争を終わらせる方法は二つある。あなたたちをもっと殺し続けるか、あなたたちがイスラム教徒になるかだ」と大口を叩いている。テロ継続の宣戦布告である。
 アフガンやイラクでは状況が一向に良くならない反面、石油の高騰景気でカネがジャブ余りのペシャ湾岸産油国、特にその中心のドバイでは、とてつもない建設、消費景気で沸きに沸いているという。
 そのドバイには、核兵器開発関連の「闇市場」のセンタ−もあるのだ。
 このままでは、だぶだぶののアラブの資金がテロに流れ、いつ核兵器がテロの手に渡るかも知れない。その時は世界はどうなるかは明らかだ。
 今回のビンラディンの演説は、その可能性を示唆しているもとも受け取れる。
 いまや、世界をあげてテロ沈静化の知恵を絞らねばなるまい。それは武力を手段とするものではないはずである。
 村上新八