東南アジア歴訪から帰国した安倍は予定の内閣改造を行なった。
 参院選惨敗で、反省すべき点は反省し、人心一新を図るための改革改造だと、銘打っていたが、安倍は改造後の記者会見でも一般的なご挨拶しかしていない。一新感を持った国民は一人もいないのではなかろうか。
 意外だったのは、ただ一つ、あれほど安倍内閣をこき下ろしていた枡添氏が、すんなりと厚労相を引き受けたことだ。枡添は就任の記者会見で「自分が政治家を志したのは認知症になった母親の介護が切っ掛けだから、厚生問題には関心があった」などと述べていたが、これと年金問題は別だ。
 安倍は退陣すべきだと猛り怒った首相の内閣に何故入閣するのか、全くわからぬ。田中真紀子もそうだが、歯をむき出すのが得意な奴は外野にいるべきなのだ。
 年金問題で括目するようなことができるのか、お手並み拝見とも言えない。
 村上新八