イラク問題プッシュはまだ分かっていない
ブッシュ大統領は、カンザスシティの演説のなかで、「日韓の旧体制を変えたのは米国だ」「アジアでは、大勢の犠牲の上に自由が暴力的なイデオロギ−に勝利した」「中東でもアジアと同じ結果を齎す」と述べた。
民主主義の輸出は、結構だが、それぞれの国の特性というものを考えてやらないとうまくゆくはずがないことをこのひとはまだ分かっていないようだ。
日本の場合は軍国主義で痛めつけられ、国民と国土をめちゃめちゃにされた無宗教の国民であったからこそスンナリといったのだ。
当時はまだ民度が低く、経済力もなかった韓国では、1948年の独立から金大中によって真の民主主義政権が成立する1998年まで実に50年を要しているのだ。
それを考えると、イスラム国で宗派対立が激しいイラクで、フセインさえ倒せば民主国になる、と勘違いしたのは大間違いだったのだ。その結果、アルカイダまで呼び込むことになってしまったのである。これを武力で押さえつけよう
としてもダメである。
イスラエル問題を含めた新しい安定化構想が必要なのだ。それにブッシュはまだ気付いていないのである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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