古寺です。

分断で営業的問題がずっと言われていたのは、鹿児島側の話だと
思ってたので、熊本直通が意外でした。

ぢぃ さんは書きました:

> > JR九州としては経年40年を超えるものも出てきているこの系列の置換用車輌
が必要
> > なこと、経営の苦しい肥薩おれんじ鉄道の車輌を運用することにより(運用
見直し等が
> > 伴うのでしょうが)JR九州からいくばくかの車輌使用料が支払われること、
JR九州とし
> > て車輌新製費が当面抑えられること、など双方にとってメリットが結構ある
のではない
> > のか、って気がするです。

もと記事のリンク先の内容だと、自分が目にしたのと少々ニュアン
スが異なる(人件費を肥薩おれんじ鉄道が負担くらいしか書いていな
い)のでニュース検索を掛け直した所、
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07072503.htm
が詳しいかな...
熊本日日新聞に詳細に出ていたように思うのですが、ここって翌日以
降は会員制みたいですね。
・土日祝日の朝夕、快速列車をそれぞれ1往復させる。
・肥薩おれんじ鉄道の車両を使い
・人件費は肥薩おれんじ鉄道が負担する。
ということで、他の記事を総合した記憶では最後の部分で暫く前から
調整していた記憶です。
熊本日日新聞だと思うのですけど(キーワードに収入と追加しても検索
結果に残る...が既に要ログイン)、直通区間を含めて収入は肥薩おれ
んじ鉄道(の運賃箱?)に全額入るような話になってました。それって第
2種営業になるんでは?と思ったのが最初の印象なんですけど、今読める
他の記事を追って行くと人員はJRなんですよね。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070724c6c2401h24.html
『おれんじ鉄道の増収が費用負担に見合うか、JR側がどれだけコスト
増になるかが焦点だったが、協議の末、JR区間ではJRの運転士が乗
務し、人件費をおれんじ鉄道が負担。線路の修繕費はJRが負担するな
どの案で合意した。』だそうで。

要するにこれ、鹿児島本線電車の代替要素が無く純増。肥薩おれんじ鉄
道の方がJRに通行料を払って営業する。肥薩おれんじ鉄道からJRへの支
払いはほぼ定額でしょうから、営業成果が上がれば(収入は全額おれん
じ)肥薩おれんじ鉄道の経営の足しになる...という関係のようです。
車両が通った分線路が痛むけど、その分はJRで呑んでやろうと...

というわけで当面これに依る電車運用の代替は無さそうだし、そういう
方向には発展しづらそうな直通協定のようです。

> > とは鹿児島中央乗入れの際に運転士をどちらが担当するか、担当運転士の習熟訓

これは上記のようにJR乗務員をおれんじが借りる形態でした(収入はおれ
んじに入るので)。JR的には、実際には何人乗ってるか分からない、何人
乗っても収入は同じな団体列車を引き受けたような形態にも見えますね。

本数が多いですけど、篠ノ井〜長野問題なんかこれで行けないですかね?

松本方面は在来線のままなのだから、篠ノ井〜長野まで分離したら、県
南部から「JRはあこぎ過ぎる」と非難の荒らしになったのは想像に難く
有りません。それなのに3セクの経営がうまく行かないからと言って、
「JRが篠ノ井〜長野を手放さなかった」などと、恩を仇で返すのも平気
なような非難が出て来ました(落選前知事が震源だと思いましたが)。
あまりな言われようにJRの方がまともに対応する気を無くしてるんじゃ
ないかと思いますが、上田方からの直通列車からは乗客の多寡に関わら
ず定額の通行料を取り、運賃収入自体は3セクにくれてやる(客が多けれ
ば3セク有利)くらいが現実的な落としどころだと思います。
それだと松本方面も不便になりませんし。