悪質なアメリカのヘッジファンド、スティ−ル・パ−トナ−代表のウォレン・リヒテンシュタインが来日した。
 資産家から集めた膨大な資金を元手に、ビ−ル、ウィツグ、ソ−ス、鋸、菓子など、業種は問わず、利益が上がっていて、資産の割りに株安、資本金はそう多くはない、という日本企業を狙ううちして、大量の株を買い付けた後、敵対的公開買い付け(TOB)を仕掛けて、株価を吊り上げ、高く売り抜けることによって暴利をむさぼる手口である。
 典型的なアメリカ流の錬金術である。
 ウォレンは記者会見で、「敵対的ではない」「経営陣を助けたい」などと言っているが、そんなウソをまともに聞く経営者などは一人もいない。
 これを「乗っ取りや」などと言うマスコミもあるが、これは    M&Aでもなんでもなく、経営する意志もまったくなく、単に、他人が営々と努力し、汗を流して築いてきた会社の、株価を吊り上げ、高値で売り抜け、バイバイするという、カネにあかした恐喝的マネ−ゲ−ムに過ぎないのだ。
 こんな恐喝的行為を法律で禁止しないこと自体がおかしいのである。アメリカの政治家にはヘッジファンドへの出資者が多いか、出資者から献金をもらっている奴が多いからだろう。
 「闇金」にも劣らぬ悪質極まる奴どもだ。断固としてまともな企業を防衛する策を講ずべきだ。
 村上新八