フランス大統領選の決選投票で、与党右派のサルコジ氏が社会党の女性候補ロワイヤル氏を破って当選した。
 サルコジ氏は、率直な語り口と実行力はあるが、05年での都市近郊での暴動の際は、強硬手段を取り、荒れる若者を「社会のクズ」呼ばわりするなど
摩擦型の男であるため、失業率の高い若年層や移民層には極めて不人気である。
 今後彼は米国型の自由競争政策を取り、週35時間労働規制の大幅緩和や企業の社会補償費負担の軽減、移民の規制などを進めれば、05年の社会暴動が再燃する可能性は高いと思われる。既に各地でこのようなデモが発生しているという。
 大統領というリ−ダ−の地位に立てば、いままでのように勇み肌一辺倒ということもできまいが、どういうことになるのす見守りたい。
 村上新八