国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた報告によると2030年までに温暖化ガス削減の投資を行なえば、現在の排出量以下に抑えることが可能だという。
 現在の温暖化ガス排出量は年間490億トンで、この34年の間に70%の増加、このままゆくと、1930年までには更に30%近く増え、平均気温の上昇で、異常気象の増加、海面上昇による陸地の水没、水不足、30%にのぼる生物の死滅などの大弊害が出るという。
 ところで、世界の国別二酸化炭素排出量は、02年の統計で、米国24%、中国14%、EU15%に対して日本は5%であった。つまり、世界の温暖化ガス排出量の約40%は米中の2国て゜輩出しているのである。しかもこの2国は京都議定書にも加盟していないのだ。その理由は、米国は経済発展を阻害するから、中国は途上国だからというのである。
 今や、中国は経済大国であるだけでなく、年率10%近い経済成長を続けている国なのだ。
 しかるに、このIPCCでも、地球温暖化の許容レベルを上げさせようとするなど、温暖化問題には、消極的な態度を取り続けているのである。この、天に向かって唾を吐くような、中国の態度は許せない。中国は態度を改めるべきである。
 この種の事態は予想以上に急速の悪化していくものであることを考え、早急に有効な対策を講じねばなるまい。
 村上新八