シリア、イランをテロ支援国家に指定して、両国を敵視し、交渉を拒んできた米国か゜、従来の姿勢を転換する兆しを見せはじめた。
 イランとは、親米のパ−レビ国王の追放とホメイニ革命やアメリカ大使館占拠以来、国交断絶したまま。シリアはイスラエルとの敵対関係、イスラエルのレバノン攻撃でのヒズボラ支援などから敵視を続けてきたのである。
 しかし、イラク治安の悪化が続くなかで、この姿勢を転換せざるを得なくなったものであろう。
 イラク復興の国際会議に出席中のライスがイリアのモアレム外相と会談したのに続いて、イランのモッタキ外相とも会談の可能性が示唆されているという。
 シリアとは先にペロシ米下院議長が会談しており、これに続いて強硬ブッシュ政権のライス国務長官が会談するのはよいことである。
 敵を敵のままにしておくよりも、話ができる関係にしておくほうが良いのだ。いずれ道が開ける可能性もあるからだ。
 村上新八