正味2日弱という「駆け足安倍訪米」は、「逃げ足訪米」みたいになるであろう。
 安倍が「慰安婦問題」で、言わずもがなの、全く余計なことを口走ったために、予想通り手ぐすねひいて、質問攻めにしようと待ち構えているマスコミからは逃げまくり、焦点の議会幹部を真っ先に訪問したのも、そっけなく対応されている。これらは予想通りであった。
 大統領夫妻は、ホワイトハウスから、安倍夫妻の宿舎ブレアハウスまで、徒歩で出迎えるという異例のもてなしを示したのが精一杯であった。
 安倍は、「日米同盟強化」を強調しよううと、「集団的自衛権」の懇談会設定などのお土産を披露したが、これを大歓迎するはずのア−ミテイジ元国務副長官は既に政府を去り、折角のお土産も賞味期限切れ、イラク支援の航空自衛隊派遣延長も、イラクからの撤退を主張する次期政権民主党の顔がちらちらする状況では、これも色あせた進物になってしまった。
 せめて「拉致問題未解決のうちは『北朝鮮のテロ支援国指定解除』せずの約束をかちとれるか、それさえも確約してもらえなければ、安倍は完全失格だ。
 村上新八