北朝鮮が人民軍創設75周年記念の軍事パレ−ドで、ミサイル4種類、48基を登場させた。
 専門家によると、このミサイルは旧ソ連のミサイルをベ−スにしたもので、75年程度の水準のものだと言う。その技術水準の古さは、この際関係ない。問題は、北朝鮮がその核開発の廃棄を迫られている今日、何故このような武力誇示を行なったのか、その意図である。
 このパレ−ドで演説した金格植軍総参謀長は「人民軍は高い警戒心を持って、敵の一挙一動をほ注視し、万一米帝が我々の自主権と尊厳を侵害すれば、世界のどこでも攻撃し、これを一掃できる」と述べているのだ。
 これが金正日の真意なのだし、これからすれば、北朝鮮は、アメリカが期待するような、核開発放棄をするなどは絶対に考えられないのだ。
 アメリカは、完全に裏切られた94年合意の古証文並の絵空事でまたまた騙される愚だけは冒すべきではない。
 村上新八